高速船終了後の決定版|福岡から韓国へ。「ニューかめりあ」フェリー旅の全貌と飛行機との比較ガイド

2025年2月、福岡の海の玄関口から「赤い流星」が姿を消しました。長年愛された高速船「クイーンビートル」の運航終了。「もう気軽にお昼にふらっと釜山へ」は叶わなくなりましたが、私たちにはまだ「ニューかめりあ」があります。

飛行機なら1時間の距離を、あえて一晩かけて行く。
実はこの「寝ている間に移動する」スタイルこそ、仕事終わりの福岡市民にとって最強のタイムパフォーマンス&コストパフォーマンスを発揮することをご存知でしょうか。

この記事では、高速船なき後の「福岡〜釜山移動の最適解」として、フェリーと飛行機のリアルな比較、そしてフェリーだからこそ味わえる濃密な1泊3日プランをご提案します。

目次

【重要】福岡〜釜山の高速船「クイーンビートル」は運航終了

まず結論からお伝えします。

2025年2月末をもって、JR九州高速船「クイーンビートル」の運航は終了しました。
「まだ予約できるのでは?」と検索される方も多いですが、残念ながら現在は予約・乗船ともに不可能です。
かつて3時間40分で結んでいた高速船ルートは廃止され、博多港国際ターミナルのチェックインカウンターも撤去されています。

現在、博多港から釜山へ行く唯一の手段

現在、博多港から釜山へ直行する旅客船は「カメリアライン(ニューかめりあ)」のフェリー1社のみです。

  • 高速船(廃止): 座って移動(約3.5時間)
  • フェリー(運航中): 泊まって移動(行き約6時間/帰り約6時間)※行きは夜行扱い

「速く行く」選択肢はなくなりましたが、その分「安く、ゆっくり行く」旅の価値が見直されています。
では、具体的に飛行機と比べてどう違うのか? 次の章で比較します。

飛行機 vs フェリー(ニューかめりあ)|料金・時間・情緒で選ぶ「2つの正解」

移動手段が減った今、選択肢は「飛行機(LCC含む)」か「フェリー」かの二択です。
「速さ」の飛行機、「安さと体験」のフェリー。それぞれの特徴を整理しました。

福岡〜釜山 移動手段比較チャート

スクロールできます
比較項目✈️ 飛行機 (LCC等)🚢 フェリー (ニューかめりあ)
片道所要時間約50分〜1時間行き:約6〜7時間(+停泊)
帰り:約6時間
往復料金目安25,000円〜45,000円8,000円〜18,000円
博多からの距離福岡空港(地下鉄5分)博多港(バス15分)
手荷物制限厳しい(重量・個数制限あり)かなり緩い(液体物もOK)
手続き締切出発60分前出発60分〜90分前
最大のメリットとにかく速い。本数が多い。寝ている間に着く。安い。
こんな人に1泊2日で時間を有効に使いたい人金曜仕事終わりに安く行きたい人
※料金は燃油サーチャージ・港湾税等を含む概算(時期により変動)。

「総額」と「見えない時間」で選ぶ

飛行機はフライト時間こそ短いですが、「空港への移動」「保安検査の行列」「搭乗待ち」を含めると、拘束時間は3〜4時間になります。

一方、フェリーは乗船してしまえばそこはもう「ホテル」。
お風呂に入ったり、食事をしたり、自由な時間が始まります。

編集長

飛行機は『移動』だけど、フェリーは乗った瞬間から『旅』なんだよね。

ライター

そうなんです。特に帰りの便で、キムチやマッコリを重量気にせず買い込めるのもフェリーの特権ですね。

なぜ今「フェリー」なのか?高速船にはなかった「夜行便」のメリット

高速船時代は「座っているだけの3時間半」でしたが、フェリーは「生活できる6時間」です。
特に博多発の便は、夜に乗船して翌朝釜山に着く「夜行スタイル」。これが忙しい現代人に意外とハマります。

フェリー旅の「時間の使い方」革命

  • 仕事を休まなくていい
    夕方まで普通に仕事をして、18時〜19時に博多港へ。
  • ホテル代が1泊分浮く
    船中泊なので、釜山のホテルを予約するのは土曜の夜だけでOK。
  • 到着=即活動開始
    朝7時〜8時に釜山港へ下船。朝イチから市場の朝ごはんや観光を楽しめます。

移動ストレス曲線
飛行機: 空港着→検査→搭乗→着陸→入国(常に緊張と移動の連続)
フェリー: ターミナル着→乗船→【風呂・食事・睡眠(完全フリー)】→下船

「寝ている間に国境を越える」。
これはある意味、飛行機よりも優れた究極のタイムトラベルと言えるかもしれません。

仕事終わりに博多港へ!「金曜夜発」1泊3日・弾丸韓国旅のモデルコース

「休みは土日だけ」。そんな方にこそおすすめしたい、金曜夜発・月曜朝帰着の週末プランです。
パスポートを持って出勤し、そのまま海外へ脱出しましょう。

【金曜日】退社から出港まで

  1. 18:00 退社・博多港へ移動
    天神・博多からバスまたはタクシーでベイサイドプレイス博多へ。
  2. 19:00 チェックイン完了
    カウンターで発券。コンビニで夜食やビールを調達。
  3. 19:30 乗船開始
    いざ乗船! まずは客室に荷物を置いて身軽に。
  4. 20:00 展望風呂&乾杯
    出港前の博多の夜景を見ながら大浴場へ。風呂上がりのビールは格別です。
  5. 22:30 消灯・就寝
    船はゆっくりと動き出します。揺れも心地よいゆりかご代わり。

【土曜日】釜山到着・終日フリー

  1. 07:30 釜山港下船
    入国審査を経て韓国の大地へ。
  2. 08:30 チャガルチ市場で朝食
    名物「焼き魚定食」や「デジクッパ」でエネルギーチャージ。

(終日観光・グルメ・ショッピング)

【日曜日】ラストスパート・帰国

帰りは昼行便(19:00〜20:00頃発)ではなく、夜まで遊んで帰るプランも可能ですが、通常のニューかめりあは釜山発がお昼(20:00発便は特定日のみ要確認)です。

基本ダイヤ:釜山発 20:00(乗船締切)→ 22:30出港 → 翌朝博多着

  1. 18:00 釜山港にて乗船手続き
  2. 20:00 釜山港発
    思い出と共に帰路へ。

※ダイヤは変更になる場合があります。必ず公式サイトで最新時刻をご確認ください。

参考:ニューかめりあの詳細はこちら

「ニューかめりあ」船内ガイド|大浴場・レストラン・自販機事情

「動くホテル」と呼ばれるニューかめりあ。
昭和レトロな雰囲気も漂う船内の設備をご紹介します。

旅の疲れを癒やす「展望大浴場」

利用料: 無料(乗船料に含まれます)
営業時間: 乗船後〜23:00頃 / 翌朝5:30頃〜入港まで

海を見ながら入れる大浴場はフェリー最大の魅力。シャンプー・ボディソープ完備ですが、タオルは持参しましょう。

レストラン「VENUS」

メニュー: キムチチゲ、とんかつ、カレー、朝定食など
支払: 日本円の食券制

本格的な韓国料理が楽しめます。特に朝の「わかめスープ定食」は胃に優しく人気です。

自販機・売店・その他

  • 自販機: 日本の飲料メーカーが入っており、日本円硬貨が使えます。ビールもあり。
  • 免税店: タバコやお酒、韓国海苔などが購入可能。
  • 給湯室: カップ麺を作るためのお湯(熱湯)がいつでも使えます。

雑魚寝(2等)vs 個室|予算と快適さで選ぶ客室タイプ

予算を抑えるか、プライバシーを取るか。
あなたの旅のスタイルに合わせて部屋を選びましょう。

【2等室】(雑魚寝スタイル)

特徴: 大広間にマットと枕が並ぶ、昔ながらのフェリースタイル。
メリット: 最安値。グループでわいわい過ごせる。
デメリット: いびきや物音が気になる。コンセント争奪戦が激しい。

攻略法:乗船したらすぐに壁際のコンセント付近を確保する。
耳栓とアイマスクを持参する。

【1等室・特等室】(個室スタイル)

特徴: ホテルのようなベッドルーム(和室もあり)。定員2〜4名。
メリット: 完全プライベート空間。洗面台やテレビがある。鍵がかかるので安心。
デメリット: 追加料金がかかる(片道+3,000円〜程度)。
おすすめ: カップルや家族連れ、しっかり寝たい方は迷わずこちらへ。

ライター

実は2等の雑魚寝で、知らないおじさんとお菓子交換するのもフェリーの醍醐味なんですよね(笑)

編集長

わかる。でもPC広げて仕事したいなら、1等のテーブル席か個室が無難だよ。

出発前の腹ごしらえは?博多港国際ターミナルの活用術(コンビニ・免税店)

乗船手続きを終えてから乗船までの待ち時間。
ターミナル内でできること、買えるものを把握しておきましょう。

1F コンビニ(ローソン)

お酒、おつまみ、翌朝のパン、酔い止めなどを購入可能。乗船直前は混み合うので、到着したら先に買っておくのが鉄則です。
※営業時間:7:00〜18:00(夜便運航日は延長あり、要確認)

2F 待合ロビー・レストラン

広々とした待合席があり、Wi-Fiも飛んでいます。レストランやカフェもありますが、閉店時間が早め(〜18:00頃)の場合があるので注意。

3F 展望デッキ

博多湾を一望できます。出港前の記念撮影スポットとしておすすめ。

注意:ドラッグストアはありません
ターミナル内に薬局はないため、酔い止め薬は事前に街中のドラッグストアで購入して持参しましょう。

博多駅・天神から博多港へのアクセス|BRTバス・タクシー料金目安

福岡空港より圧倒的に「街から近い」のが博多港のメリット。
主要エリアからのアクセス方法を整理します。

🚌 西鉄バス(BRT含む)

  • 博多駅(西日本シティ銀行前Fのりば) → 博多港国際ターミナル
    99番・BRT: 約15〜20分 / 240円
  • 天神(ソラリアステージ前2Aのりば) → 博多港国際ターミナル
    90番・BRT: 約10〜15分 / 200円

※「BRT(連節バス)」は黄色い車体が目印。広くて快適です。

🚕 タクシー

  • 博多駅から: 約10〜15分 / 1,500円〜1,800円程度
  • 天神から: 約10分 / 1,200円〜1,500円程度

荷物が多い場合や、3〜4人のグループならタクシーが断然楽で、1人あたりの料金もバスと大差ありません。

釜山港到着後の動き方|入国審査から釜山駅・南浦洞へのアクセス

釜山港国際旅客ターミナルは、新しくて広大な施設です。
下船してから街に出るまでの流れを押さえておきましょう。

下船〜入国審査

フェリーは乗客数が多いため、下船に時間がかかることがあります。
急ぐ場合は、下船アナウンス前から出口付近に並んでおきましょう。
入国審査(イミグレーション)を抜ければ、そこは韓国です。

ターミナルから釜山駅へ(徒歩ルート)

ターミナル2階から「空中歩行デッキ(ペデストリアンデッキ)」が釜山駅まで直結しています。
所要時間: 徒歩約10〜15分
ポイント: 屋根があり、信号もないのでスーツケースでもスムーズに移動できます。

両替・SIMカード

ターミナル1階の到着ロビーに銀行(両替所)やWi-Fiレンタル/SIMカード販売カウンターがあります。街中よりレートは少し悪い場合があるので、最低限の両替に留めるのがベターです。

船旅の注意点と持ち物リスト(Wi-Fi・酔い止め・マルチタップ)

楽しい船旅にするために、事前の準備が大切です。
特に「電波」と「揺れ」対策は必須です。

⚠️ 船上のWi-Fi事情

出港して1時間ほどで、スマホの電波(4G/5G)は圏外になります。
船内Wi-Fiもありますが、有料または接続が不安定なことが多いです。

対策: 動画は事前にダウンロードしておくか、デジタルデトックスと割り切って読書や会話を楽しみましょう。

⚠️ 船酔い対策

玄界灘は波が高いことで有名です。
自信がある人でも、念のため乗船30分前に酔い止めを服用することをおすすめします。
一番の対策は「さっさと寝ること」です。

✅ 必須持ち物リスト

  • パスポート(有効期限を確認!)
  • 酔い止め薬
  • マルチタップ(コンセント増設用)
  • 変換プラグ(Cタイプ・SEタイプ ※船内は一部日本型もあり)
  • 洗面用具・タオル
  • サンダル(船内移動用にあると便利)

よくある質問(FAQ)

Q. クイーンビートルが復活する可能性はありますか?

A. 現時点ではJR九州高速船からの事業撤退が発表されており、復活の予定はありません。他の事業者が参入するという情報も現時点ではありません(2025年12月時点)。

Q. 台風の時は欠航しますか?

A. はい、欠航します。フェリーは高速船より波に強いですが、台風直撃時は運休になります。当日の朝9時〜10時頃に公式サイトで運航判断が発表されます。

Q. 自転車やバイクは載せられますか?

A. はい、ニューかめりあは車両積載が可能です。ただし事前予約と別途手続きが必要です。愛車で韓国ツーリングができるのもフェリーならではの魅力です。

Q. 予約なしで当日乗れますか?

A. 空席があれば可能ですが、週末や繁忙期は満席になることが多いです。必ず事前に公式サイトや電話で予約することをおすすめします。

まとめ:ビートルはなくても、博多の海旅は終わらない!

高速船という「速い翼」を失ったことは、福岡市民にとって確かに寂しいニュースでした。
しかし、それによって私たちは「ゆっくり行く旅の豊かさ」を再発見する機会を得たとも言えます。

編集長

ビートルは『移動手段』だったけど、かめりあは『思い出の一部』になるんだよなぁ。

ライター

甲板で潮風に吹かれながら、これからの旅に思いを馳せる時間。これって、飛行機じゃ絶対に味わえない贅沢ですよね。

編集長

そうだね。今度の週末、久しぶりに船で釜山、行ってみるか!

パスポートひとつで、日常から非日常へ。
博多港から始まる「ニューかめりあ」の船旅へ、あなたも出かけてみませんか?

▼韓国料理の記事はこちら

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